ボクらの時代 妻夫木聡×松山ケンイチ×山下 敦弘

一本の映画で仕事した仲間である、監督と二人の俳優が、フジTV「ボクらの時代」に出演し、それぞれの仕事観、人生についてざっくばらんに語り合った。

妻夫木聡(30)・・俳優、福岡出身、映画「ウォターボーイズ」で新人賞、2010年映画「悪人」で映画、作品とも多くの賞を獲得し、高い評価をえた。

松山ケンイチ(26)・・俳優、青森出身、妻夫木は、同じ事務所の先輩にあたる。映画「デスノート」で注目を集め、プライベートでは、女優小雪と結婚、来年の大河ドラマ「平清盛」の主役をつとめる。今最も今後の活躍がきたいされる若手俳優

山下淳弘(34)・・映画監督、愛知県出身、高校時代から自主製作映画を作る。映画「天然コケッコー」で報知映画賞最優秀監督賞を最年少で受賞、若手監督として将来を嘱望されている。

今、公開中の映画「マイ・バック・ページ」で山下監督のもと、妻夫木と松山が初共演を果たした。

妻夫木と松山の最初の出会いは、松山が事務所に宣伝用の写真を取りに来た時。松山は、無口であっさりとした挨拶で終わった。しかし、妻夫木は、先輩という余計な気をつかわなくていい相手だと印象をもった。

松山は、中学時代3年間棒高跳びをやっていて、高校時代は陸上ではないことをやりたくなった。何もないことの良さを今なら感じられるが、何もない青森をでてとにかく東京に出たかった。

出て来た東京の印象は?
何かわからない街、一人で歩けない、自分の住に帰ったら青森にはいないはずのゴキブリがいた。信頼出来ない街、一生住むべき所ではないと感じた。

松山は、モデルのオーディションを受け、最初はモデルの仕事ばかりやっていた。映画に縁がなかった。松山の地元には、映画館が一軒もなく、映画といえばビデオで見るぐらいだった。

モデルの仕事で物を云わず、服を着てポーズをとる、それが自分にとってはだめだった。違うと思った。そして、TVドラマや映画のオーディションを受けるようになった。

妻夫木は、17才で出た映画で、誰でも出来るじゃないかと、俳優というものを相当なめていたと振り返る。だが、実際にやってみて、自分の力不足を感じ、悔しさがこみあげ、負けず嫌いでやっているうちに、嫌いだったものが好きになっていった。

山下は、大人の世界に入るのが遅かったと語った。大阪芸術大卒業後も、大阪にいて、東京へは、みんながでて行くからいったという。そんな簡単な理由で、現在監督として仕事になっている山下をみて、妻夫木は、そこに才能があったからだと話した。

バイトの才能がなかったとう山下。おなじことをいう松山。しかし、山下は、着ぐるみのバイトだけは、楽しくやれたという。妻夫木も、着ぐるみを着た経験があり、顔の穴からのぞき、あり得ない笑顔が出来たと二人が笑った。楽しかったようです。

松山が、ずっと役者をやっていくかどうかわからないといっているのを知っている妻夫木。その事をきいてみた。松山は、目の前のことしかできない、5年後とか考えられないからだという。だから、違う役が来ても、やれる、その瞬間、瞬間に生きる、常に新鮮でいられる松山がいるんだと、妻夫木は考える。

そのことに対し松山は、自分の感情に真っすぐでいたいと答えた。自分に嘘をつかない、楽しめる人生を送りたいと。

山下と松山は結婚している。結婚することで何か変わるの?
そんな質問を二人に妻夫木が投げかけた。結婚しているという自覚がないという山下は、子供が出来ると違うだろうが、大して変わらないという。

話題が最近映画界で活躍している女性監督について話が及び、女性監督と俳優とはどうにかなりそうと、興味半分に妻夫木がきいた。自分は、西川美和監督なんかがいいと感じると話す。西川と松山は仕事の現場であっていて、面識あり。そのことにちょっぴり残念がる妻夫木。

いろんな監督と仕事して監督の共通点は?と質問する山下。
やはり気になるのでしょうか。妻夫木の答えはみなさん変わっているという点が共通していると話した。山下もしかりだという。

嫉妬する?
山下は、映画「ジョゼと虎と魚たち」にあんな映画は自分に撮れないと嫉妬した。妻夫木は、25才位の頃は、嫉妬なんかしないとうそぶいていたが、今は嫉妬するといえるという。当時ライバル視されていた窪塚洋介には、嫉妬心やライバル心があった。彼の持つ強烈な個性にも。

何色にも変わる白でいいと考えるようになった妻夫木は、自分の立ち位置を見つけた。

嫉妬は、松山にもある。妻夫木の自然な演技に。それを山下は、見ている人の延長線上に妻夫木を見るからだろうと分析した。妻夫木のような演技に憧れる松山。

男は、総じてマザコンなのか?
答えは、イエス。3人が口をそろえて行った。泣き虫だった松山は、その状態をカラスのようだったと話したのが愉快だった。

泣き話繋がりで、妻夫木の高校時代に親友の一言で泣いたことを明かした。当時、高校生雑誌に載って女の子にもて調子にのっていたのを、親友に“誰もお前なんか信用していない”と、まさかの一言をいわれ、怒りを通り越し涙になってしまった。

両親とは?
仲がいいと話す松山。地元に帰ると地元の話ばかり。

父親に衝撃のひとことを云われた妻夫木。一体何を云われたのか?
“自分が将来何になるか考えてこい”と父に言われ、「プロスケータ」と答えたら、“そんなもので飯が食えるか”と一括された。なら、聞くなよと思った。父は、何でもいいから「プロ」になれといった。

きわめる、こだわる、そんな生き方をしろということだと、妻夫木は理解した。

親に世話をかけ、貧乏しながらも監督していた若い頃に、よくお小遣いをせびったと、親の有難さを話す山下。いつも家では、明るくふるまっている父の姿をみて、自分もそうあろうと感じている松山。それぞれ、3人の受け止め方に違いはあるが、やはり親の存在をしっかりと意識している点がほほえましい。

互いに垣根がなく、ほどよい距離感があり、男どおしが気負うことなく、素の自分をさらけ出しながらも、楽しく話していたのが印象的だった。そこには、3人の信頼関係がしっかりと築かれていると見た。

けっして誰も上から目線ではないのが、共感がもてた。そうありたい、そんな人間関係がいいなあと思えた。

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この記事へのコメント

いまわか
2011年05月30日 22:51
初めまして!

妻夫木聡さんが大好きなんですが、昨日のボクらの時代を見逃して悔やんでいたところここを見つけました!!

分かりやすいトーク内容でとても助かりました!

ありがとうございました!

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