最強弁護士のヒミツ 弁護士・弘中惇一郎

2010年刑事裁判有罪率99.9%、この国では起訴すなわち有罪を意味する。誰にでも、ぬれぎぬは起こりうる。そんなご時世に弁護士としての実績は伝説となり、いつしか日本最強の弁護士と呼ばれるようになった一人の弁護士・弘中 惇一郎が、情熱大陸に出演し、弁護士として、一人の人間としての姿を見せた。

人は、弘中を“無罪請負人”と称する。“ロス疑惑”“薬害エイズ”など社会の敵とみられていた人を無罪に導いている。弘中は、依頼人が社会の敵と呼ばれることに憤慨する。それは、依頼人に対して失礼だという。

弘中は、「論理的」「分析的」「緻密」といわれる。常に30にものぼる案件を抱えている。2010年厚労省の村木厚子さんの弁護団の団長として、無罪を勝ち取った。

弘中は、2年前に妻に先立たれ独り暮らし、千代田区にある仕事場「法律事務所ヒロナカ」まで歩いていく。その距離1分の所が住だ。住いは、いたってシンプル、ごくありきたりの書物にかこまれている。弘中の事務所には、本人をふくめ5人の弁護士がつめている。

“カミソリ”“最強”と呼ばれることに、弘中本人は虚構だと断言する。弘中は、相手の発言を遮らない。一つの真実を断片的なものから築きあげる。脱線的な話題、「岡田監督に似ている」ことには、本人も認め、親近感を感じ、ワールドカップのときは、応援したと笑顔で話した。

自称“普通の人”と弘中はいう。

弁護士に一番必要な気質?心OR脳?心だと即答する。最強弁護士のヒミツ①相手の話しをよくきく。相手の話から一つの道筋をつくり、そこから想像をふくらませていくのが大事だという。弘中は、案件により弁護団を結成し、各分野に精通してメンバーで臨む。裁判にのぞむにあたって、弁護手法をシュミレーションし、議論を重ねる。

最強弁護士のヒミツ②チームを作り個々の能力を作りだす

弘中に弁護を依頼している堀江貴文氏は、弘中を説得するすべをもっている、味方につけるのがうまい、不思議な包容力があると捉えている。

堀江氏がメディアにでることも、出たいのであればでればいい。いいかどうかは、わからないがやりたいようにやるのがいいと考える。

最強弁護士のヒミツ③依頼人がやりたいようにやる。

司法修習生を経て、裁判官、検察官、弁護士の道を選ぶ。弘中によると裁判官には変な奴が多く、弁護士になれないから裁判官を屋っている打と話す。弁護士に必要なコミュニケーション能力が劣り、人間嫌いの傾向がみられるという。

1945年弘中は、山口県に生まれ、東大在学中に司法試験と国家公務員試験の両方とおったが、弁護士の方が面白そうだと考え、弁護士の道を選んだ。

「ロス疑惑」「薬害エイズ」ともに逆風を作ったのは、メディアの論調だと断言する。被告人は、すぐに罪悪人ときめつけられるともいう。依頼人のことを世間で悪人と呼ぶことは、依頼人に対して失礼だと強調する。依頼人をすぐに好きになる。いいところが目につく。

被害者の著述が、検察とメディアと一本で繋がることは、人権にとって危険なことだと考えている。

村木厚子氏の偽証明書を発行するのに厚労省が組織ぐるみでやったという検察の筋書きには、無理があると指摘する。もし、そうであるならニセものが本物として通るはずだと、論理的に分析する。

弘中は、あえて村木氏をメディアの前に出した。そして本人から明確につよく事実誤認だと訴えることによって、余裕をもってメッセージを発していることを伝えた。その後、検察への証人の供述がひっくり返り無罪へと導かれた。だからメディアへの対応は大切だとする。

最強弁護士のヒミツ④依頼人と一緒に戦う、寄り添い、守るべき人を守る。

2011年1月31日小沢氏の強制起訴が確定した。それを受け弘中は、不当な起訴だとし、弁活していくとコメントした。いわゆる「政治とカネ」という図式が描かれていることに異論を唱える。そうではなく単に「文章記載不正確罪であり、無罪にしたい事件だとあかす。

最強弁護士・弘中のよろこびは、逆風、難題に関与できることだという。弘中は、問題となっている小沢氏の自宅と土地を自分の目で確かめた。供述書との違いを感じた。

最強弁護士のヒミツ⑤現場を必ず自分で確認する

そして最強弁護士のヒミツ⑥は、“創造力と想像力”目の前にあることから何が足りないか、何が膨らみをみせるか、クリエーションとイマジネーションを組み合わせる。論理的な部分と、感性との融合をとなえる。

自称普通の人、弘中惇一郎は、実は普通だった。仕事に対するスタンスは論理的であるが、誰に対しても公平であろうとする。それが例え、社会の悪人とされる人間であろうと、依頼人の人権をまもるのが弁護士だとする。クール(頭がきれる)だが、暖かな人間味豊かな人だ。

人の話しをよく聞くし、それが出来ている。人が好きな人なんだと感じる。人の見方は、メディアなどに作り上げられたものに左右されやすい。しっかりとした自分の尺度を持つべきだと思う。一度は、疑ってみて、確信をえるように努力すべきだろう。鵜呑みは危険だ。

“人の話しをよく聞く”、私にとって常に課題だし、一番できていないところ。猛省!

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