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help RSS 若冲ミラクルワールド 超細密画の謎

<<   作成日時 : 2011/04/27 10:38   >>

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NHKBSプレミアム「若冲ミラクルワールド」が始まった。ジャニーズの大人気グループ「嵐」のリーダー大野智が単独司会を務めている。昨日「命のクリエータ」・・超細密画の謎・・を見た。

若冲の絵の世界に敢然と向き合う大野君は、実にしっかりと若冲を捉えようと懸命である。自身も絵を書くということで、絵のとらえどころ、見方が興味深く、私のような美術素人にも親近感がわき、食い入るように番組を見ていた。

若冲については、茂木健一郎さんを通じて以前から少しは情報をもっていたので楽しむことが出来た。茂木さんと大野君の対談も互いに若冲に魅せられたものどおしの会話があり、その中にしっかりとはいらせてもらった。

若冲といえば超細密描写の人だといわれ、それがどの程度なのかを見せられ唖然とした。ここまで微細に捉え、例え葉っぱの模様ひとつも逃さない、全てを描き切ろうとする姿勢には驚かされる。

若冲は、「動植採絵」を30幅描いている。絵の数え方の一つに「幅」=ぷくがあると知った。「鶏の絵師」といわれる若冲は、30幅の中に実に8幅の鶏の絵を書いている。その中に「群鶏図」というのがあり、鶏一羽毎に顔や向きが違い、あえて遠近感をなくし、摩訶不思議な世界を導きだしている。

有名な「モナリザの微笑み」と比べると、見た人の目の動きが主役のモナリザに集中しがちなのに対し、若冲の鶏の絵の方は、焦点が定まらない。つい目移りがする。そこにあるトリックは、パラパラ漫画にみられるものと似ていて「サッカード」と呼ばれる仮想運動が考えられると、立命館大北岡教授が解説をした。

古来、貴族社会を表す絵では、「鶏」は完全な脇役として描かれていたのを鶏をクローズアップし、同時に植物にも目をやり、「動植」の同質化の意図が見られるという。

茂木×大野対談で、茂木は若冲の描いている鶏は、「まさしくこの鶏」と思えるような描き方をしている。何年見続けたのかは分からないが、脳に蓄積されたものが絵として現れたのではと表現した。大野君は、自分が書く場合、手抜き部分があるが、若冲にはそれが見られず、全てを描こうとしたのではと分析をしていた。

分子生物学者の福岡伸一さんが、興味深い洞察をした。命は、日々移ろいゆくもの。生命体が必ず死ぬことは予定されている。その中で若冲は、死ぬということを利他的にとらえ、命が失われるプロセスを絵の中にしのばせてる。“止まっている絵の中に動きを封じ込めたい”と思ったのではと、ダイナミズムが見られるという。

1766年若冲は、全ての「動植採絵」を相国寺に寄進した。美術専門家の辻さんは、若冲はその絵の中に「草木奢皆成仏」・・全てのものが仏の世界・・を描こうとしたのではと考える。若冲は、命ある様を全て描こうとした。

私は、見ていた1時間半の間、若冲の世界に圧倒されっぱなしだった。全てを描こうと願い、描き切れなかった若冲だが、その魂はのこされた絵にしっかりとその思いが残っている。出来ることなら実物を見て見たい。以前、どこかで展覧会をやっていたように記憶しているが、関西で見れたらなあと願う。

それにしても、「嵐」の大野君、人生キャリアの大先輩の方とも臆せず、おごらず、自分の感じたことを素直に語っていたことに大変好感が持てた。

今晩午後9からBSプレミアムにて続きがあります。録画予約を済ませました。

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