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help RSS 韓国アイドル旋風の舞台裏

<<   作成日時 : 2010/11/17 10:49   >>

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昨日のNHK「クローズアップ現代」は、今勢いがありのっている隣国韓国のK−POPについてのリポートとその舞台裏に迫る内容だったが、芸能ネタではなく、国策としての輸出産業として、韓国アイドルを捉えている点に、なるほどそこまでやらないといけないのかと、衝撃を受けた。

今、日本は勿論のこと、台湾、タイ、アメリカと韓国音楽K−POPが積極的に海外戦略を立て、海外の市場を席巻しようと虎視眈眈となっており、一時期日本のJ−POPがそうであったのと、完全に役者交代と言った感がある。K−POPの中心となるアイドル「東方神起」「少女時代」「KARA]などが、韓国政府の後押しを受ける形で海外で活躍している。

ここで浮かび上がってきたのが、アイドルのグローバル化。アイドルと製造業を結びつけ、アジア市場の制覇をもくろむという、韓国政府の戦略が見て取れる。世界的な家電メーカー「サムスン」は、芸能プロダクション、ハイウッド映画監督と一大プロジェクトを発表。

韓国国内のアーティストのミュージックビデオを「アバター」の制作チームと組み、KーPOPアイドルを3Dで撮影し、その映像をサムソンのフルハイビジョンのTVとセットして販売するというしたたかな企画が現実化している。

韓国政府は、さらに海外に輸出出来る文化・ソフトの育成や売り込みに力を入れ、ソフト・パワーを韓国経済全体を牽引する重要な産業と位置づけている。

K−POPのアイドルたちのダンスを、熱狂的なファンが、完全にコピーする「完コピ」なるものに、夢中になっている姿も映像として流れていた。

K−POPには、ある特徴がみられるという。「フックソング」と呼ばれる曲調で、何度も同じフレーズを繰り返し、一度聞けば口ずさめ、踊りたくなる曲、誰でもがやみつきになる効果を狙っている。

「東方神起」「BOA]を生み出したS・M・エンターテイメントCEOキム・ヨンソンさんは、言語が異なる事は、問題ではなくて、一緒に楽しむことが出来るダンス・パフォーマンスに力を入れている。アジア市場を統一できる理想的なスタイルと考えている。

韓国では、K−POPアイドル育成に、週一度オーディションを行い、そこには毎回300名ほどの10代の若者が応募する。しかも、応募してくる若者の国籍もいろいろ、グローバルオーディションを行う。審査するのは、年間10万人、合格者は、わずか数人という超難関である。

合格者は、練習生として毎日放課後5時間のレッスンを受け、最長では、7年間8400時間にのぼる。そんな練習生をへて世にでたK−POPのアイドルグループ「東方神起」のリーダーは、過酷な練習ゆえ、1日4時間の睡眠という生活をしいられ、ライバルとの競争も避けられなかったと、話している。

デビューまじかのK−POPのアイドルたちは、デビューする国に進出するため、その国の言葉、日本語・英語・中国語をマスターし、「現地化教育」を受ける。

前出のS・M・エンターテイメントCEOキム・ヨンソンさんは、一般の企業と同じで、発掘した人材に多額の投資をして、輸出産業にしたて、その回収をはかるという、企業戦略をもつ。

K−POPの専門家は、J−POPとの根本的なビジネスモデルの違いを指摘する。韓国のCD市場は、崩壊寸前、市場規模は、金額ベースでいうと日本の30分の1といわれ、アーティストの死活問題となっていた。だから必然的に海外に出なくてはならなくなった。

それから韓国は、権利に対して希薄である点も上げている。日本のアジア進出は、権利の侵害をためらいって、進出に積極的になれなかった。韓国では、CDはプロモーションツールとして割り切り、「ショービズ」ライブ・イベント・TV出演で稼ごうと考えている。

日本もそれを横目に見ながら、J−POPの国家戦略として、海外進出において韓国に大きく離され、ようやく動き出したが、その動きは鈍い。音楽を輸出産業として考えることに、違和感をもつ人たちがいて積極的に動いていない。

慶応大学の中村教授は、韓国は、家電、ファッション・を戦略的産業として考え、総合的にプロデュースしている。その総合的プロデュース力が、日本の弱い点だという。韓国は、短距離走、日本は長距離走に例える。

J−POPをものとして捉えていない日本。アーティストの力の高さ、個性を前面に出す。J−POPは、欧米から入った音楽を日本風にそしゃくして独特のものにした。アニメ、ゲームと同じオリジナルの厚みをどうプロデュースしていくかだという。

韓国は、海外留学生が日本より遥かに多いし、在外国の同胞の多さが「現地化モデル」を推進し、的確に早くクリエイトする力を持っている。

国際的人材の発掘をしていかないと、待っていても日本がかっこいいという時代は終わった。インターネットの情報伝播力をどういかしていくか、ユーチューブで先行発表し、生で聴きたいと思わせる戦略を韓国はとっている。

韓国は、語学力も含め、「現地化」とうのが、音楽業界にも押し寄せている。先日の中国における「グリーンビジネス」でも、韓国政府が全面協力し、「現地化」を推進している。チャイナリスクを織り込み済みとして、その先の大きなビジネスにむすびつけることに力点を置いている。

「カンブリア宮殿」で放送された「味の素」は、徹底した「現地化戦略」を進め、英語は勿論、アジアにおいては、現地の言葉を特訓し、世界各国で通じる現地の「味の素」を製造し、現地に浸透して、世界的なメーカーになってきた。

日本の特徴である縦割り行政ではなく、横割りで官民一体で当たらないと国際的な競争に日本は負けてしまう。韓国は、大統領が先頭に立ち、自信に満ちた態度でトップセールスを展開している。大胆さと、不敵さが今の日本にたりないものだろうと、思う。

スピードが求められ、トップとしての決断力が重要視される時代、日本もそろそろ舵を大幅に切り替えていく時期に来ていると思う。

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