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help リーダーに追加 RSS 音楽を「考える」 茂木健一郎/江村哲二

<<   作成日時 : 2008/06/20 17:00   >>

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私のPCデスクに、
読み終えた一冊の本が置いてある。
音楽を「考える」 茂木健一郎/江村哲二。

一読したあと、
何度か気になる箇所を、
繰り返し読んでみた。

スチュディオスなお二人、
茂木健一郎さんと、
江村哲二さん、
による対談形式の中身の濃いお話が、
展開されている。

残念ながら、江村さんは、
2007年6月に亡くなられている。

互いに尊敬しあう、
二人の音楽に対する熱い思いが、
読んでいる者に伝播してくる。

音楽と数学者ピタゴラスが、
関係あるなんて、
この本を読むまで思いもよらぬことであった。

最初に音楽の構造、
いわゆるハーモニーというものを、
見つけ出したのはピタゴラスです。・・本文より(江村)

読んでみなきゃわかないもんです。

そして、musicを日本では音楽と訳されるが、
江村さんによると、
ヨーロッパで音楽仲間との会話では、
「楽譜」という意味で使われるという。

音楽における「楽譜」のしめる位置が、
いかに普遍的で、
高いものであるかと強調されている。

バッハの楽譜は、完璧であり、
モーツアルトのそれは、
実に美しいと、お二人はいう。

江村さんは、音楽を聴くという大切さ、
そしてその意味をこういっている。

「音楽では、聴くということがとても大切な行為です。
聴衆という立場であっても、
音楽と対峙するという意味では、
作曲家や演奏家と一緒であって、
自分の音楽を探そう、創ろうとしているのです。

だから聴くということ、音楽鑑賞ということは、
非常にクリエイティブな仕事です。・・本文より(江村)

なるほど、音楽を聴くというのは、
そういう意味を含むのかと、
考えを新たにした。

この本の中で、わたしが特に注目したのが、
「人生の転機はホメオスタシスである」という、
タイトルの内容です。

脳には、あるところでブレーキをかけるという、
安定化機構がホメオスタシスとして、
備わっています。

フロー状態というのは、
その制限をかけているタガをはずしてしまった状態ですから、
それをどう外すかというのは生命体にとって深刻な問題なのです。・・本文より(茂木)

茂木さんは、江村さんが曲を書いている時に、
脳の中で何が起こっているかについて、
興味深い考察をしている。

いかに「超える」か、
いかに「際に立つ」か、
いかに「疾走する」・・・・中略

この逸脱が人格の変容にもつながるわけですが、
自分の人格が変わるような人生の転機で起こっていることって、
むしろホメオスタシスなのではないかと気がついたのです。

いろんな事態が襲ってきて、自分がどうしようもなくなったとき、
必死になって自分を保とうとする。

その中で起こるある種の精神運動とかダイナミックスは恒常性の維持であって、
その結果気づくと新しい自分ができている。・・本文より(茂木)

よくよくかみしめて、
考えてみたい文章である。

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