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茶葉をみる、 茶葉に触れる、 茶葉の香りをかぐ、 五感を総動員して、茶葉と対峙する男がいる。 NHK「プロフェッショナル」仕事の流儀に、 茶師・前田文男が、 おいしいお茶を求めて、 諦めず、こだわりぬく姿勢を見せてくれた。 自然の生き物である茶葉、 新茶の時期になると、 生産家、問屋、小売屋ともに、 神経をとがらせる。 天候に敏感に反応するため、 遅霜などの被害にあったりもし、 毎年大変な思いをして茶葉を、 世に送り出している。 私も小売業ながら、 茶葉を取り扱うものとして、 茶師・前田文男の姿勢には、 頭がさがる。 まさしく前田が手塩にかけて、 茶葉をブレンドしていく工程は、 ウィスキー・ブレンダーの輿水に、 匹敵する心血の注ぎ方であると思った。 一つの際立つ個性を、 どう活かすかによってお茶の味が、 微妙に変わっていく。 茶葉は、生きものなのです。 「合組み」というものが、 それにあたるといえる。 茶師・前田文男を生みだしたのは、 祖父の代からの茶葉にたいする、 厳しい取り組み方を受け継ぐことにある。 前田も若さに任せ、 その時のこだわりによって、 お茶そのものを見失っていた。 「光るお茶を買ってこい」 父によって、叱責され、 仕入をはずされ、 それでもあきらめず、 自ら茶葉を聴くことが、 大事だと思えるようになった。 茶葉の声が聞こえるように、 なるのに5年以上かかった。 茶葉の声という、 メタファーは、 前田のような人にしか、 聞こえないないことでしょう。 煎茶を作る過程で、 ふるいにかけ、 出目と呼ばれるものを取り除き、 一般的に煎茶として飲まれている。 単一品種・一産地物を販売している、 弊店とは、方向性は違うが、 茶を飲む人に、 おいしく飲んでいただき、 喜んでもらいたいという思いは、 茶に携わる多くの人の思いだと感じている。 それこそ、価格だけていうと、 高級茶葉は、 一般の人には手の届きにくい、 価格のものがあるのも事実。 より多くのひとにおいしいお茶を、 楽しんでほしいという前田の姿勢が、 グラム1000円という単位に現れる。 弊店においても、 お客様から、 味わいのあるお茶を求めらると、 迷わずグラム1000円位のものを、 おすすめする。 「茶葉離れ」と、いわれて久しいが、 もう一度良質の茶葉を、 ゆっくりとした時間とともにいただく、 そんな素晴らしさを茶師・前田は、 自らの姿勢で示してくれた。 茶師・前田の言葉 「自分の中にある弱い自分に負けない、 強い心を持ち続けること」 私は、直面する問題を切り開く時に、 気持ちがなえそうになることがある。 まずは、自分との闘い。 そして、常に謙虚であろうとする、 茶師・前田の真摯な態度は、 私自身も肝に銘じておこうと思う。 |
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