ボクらの時代 原田芳雄×大楠道代×岸部一徳

日本で最も美しいといわれる長野県にある大鹿村。
そこで映画「大鹿村騒動記」で一緒に仕事した仲間、
2人の俳優と女優が集まり、仕事、プライベート、人生を語った。

原田芳雄・・1968年映画デビュー以来映画・ドラマと活躍を続け、数々の賞を受賞した。2003年長年の活躍が認められ、「紫綬褒章」を受けた。

大楠道代・・1964年大学在学中にスカウトされ、64~70年かけて30本以上の映画に出演した。圧倒的な美貌と存在感でスターへと駆け上った。

岸部一徳・・1967年グループサウンド「ザ・タイガース」のベーシスト兼リーダーとして活躍、71年タイガース解散ご、役者の世界に入り、その後主役、脇役も含め存在感ある演技は高い評価を受けている

岸部と大楠との出会いは、岸部がタイガースをやめ役者の道を目指している時に、樹木希林と大楠の事務所の面接を受け、以来10年間一緒に仕事をした。

原田は、映画少年でもなく演劇少年でもなく、何とはなしに映画の世界にはいった。高校を卒業したら南アルプスで山小屋をやろうと思っていたが、開発が進み断念した。そんなとき、たまたま近所のアマチュア演劇に入った。

大楠は、大阪の大学に在学中、監督とプロデューサーがやってきて、東京を連れていかれ、当時日活に入ることになった。そこで大人への徹底した抵抗をした。当時20才の大楠、年令を後任せといわれ拒否、芸名でいこうというのも拒否、本名で、受け入れられないなら辞めるといった。その姿勢は、今も変わらないと笑いながら話す。

三人とも役者をやろうと思って入った世界ではなかった。

映画がTVの登場とともに衰退し、映画会社が斜陽産業となり大楠のいた大映も倒産した。その頃、インディーズ映画が登場し、その中に原田芳雄がいた。

当時の映画は、シナリオがあってないようなもの。現場で一緒に作り上げ、映画を作っているという感覚はなかったと、73年ぐらいから映画に学生が戻り始めた。原田のデビュー映画の観客は、たった3人だったと原田が振り返る。

映画は知らない世界だったという岸部。大楠は、音楽から入ってきた人と芝居をするのが難しかったという。芝居のリズム感が違っていた。役者のそれとは、違うという。

芝居の勉強なんてしてこなかった岸部。音楽は、プレスリーの影響をうけ、エレキブームでバンドを結成しようということになった。音楽は、世界と離れていないと感じた。

ミュージシャンから芝居の世界への転身は、川上の遊びから川下のあそび(芝居)に入るようなものだから自然にできる。その、逆は難しいと原田が語った。

岸部が音楽をやめようと思ったのは、自分には才能がない、何かを超えないといけない時に、それを感じやめた。でも、今もずーっとやっているジュリーを尊敬している。

原田は、40年役者をやっていて、自分にむいていないと思いながらやってきたし、今もそう思っている。その点は、3人それぞれ共通するところを持っている。

俳優にとって一番大切なことは?岸部から原田への質問。
演劇、映画とも集団の遊びである。誰とどこで何を遊ぶかである。他人の才能とのぶつかり合い。思わぬものが生まれる。映画は、偶然の産物をうむ。それが、現場というもの。

いい映画になるかどうかは、4日ぐらいたつとわかる。それでもわからない映画は、スクリーンで裏切られると原田が意味深長に語った。どんな役をやりたいかはない。初対面なものと出会いたいという。若い人に刺激を受けるという原田。時代が放つ光のようなもの。それについていけていないという。

禁煙という社会現象で、芝居のなかでの「たばこ」の存在がかわってきて、意味をもつようになったと、岸部が語った。年齢は考えない原田。兄貴にはならない、いつまでも弟とでいたいという。

原田居酒屋といわるぐらいいろんな人が原田の家に集まる。原田は、縁故疎開で栃木県の足利で暮らして、家庭よりも地域性を重んじることが身にしみついて、家が一つの地域のようなものになった。

仕事と普段の切り替えは?
大楠は、主人が一般人なので一切仕事をもちこまない。女優と家庭があったから、それがバランスを保ちやってこられたという。岸部も家で、台本を読まないという。

原田の家は、家というより現場でき。だから仕事のようであり、そうでもない空間が出来あがっている。人間にとって一番大切なのは、人間関係だという。それが、最後に残るという。

たまたま入った世界だが、その中で3人共にいい人間関係を築いてきた。すなわち、みんな人を大切にし、大事なものを見いだせた幸せな人たちである。

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    Excerpt: 7/3のフジテレビ『ボクらの時代』の感想。ゲストは、原田芳雄さん、大楠道代さん、岸部一徳さん。7/16公開予定の映画『大鹿村騒動記』 (公式)の番宣で出演。今回は心に留まった言葉を備忘録として残し.. Weblog: ディレクターの目線blog racked: 2011-07-05 11:21