ボクらの時代 中村勘太郎×藤原竜也×高橋大輔 前篇

二年半ぶりに再会した3人の男たち、その間に互いが成長し、
多くの苦難や感動も経験し、久しぶりの再会を喜び、大いに語る。

中村勘太郎(28)・・歌舞伎役者。俳優をはじめ幅広い活躍をみせ、09年には、映画初主演をはたす。
藤原竜也(28)・・・舞台・映画・ドラマとマルチに活躍する若手の第一人者の一人
高橋大輔(24)・・・フィギュアスケート選手 2010年2月のバンクーバー五輪で銅メダルを獲得、アジア史上初のメダリストとなる。

約2年半ぶりの再会となる3人。中村と藤原は旧知の仲。二人のたっての希望で、最初の高橋との出会いが実現した。今では、互いにメールを交換する仲だが、携帯を中村が水没させたり、高橋が携帯を海外でなくしたり、とうまく連絡がとれない時期があった。

高橋は、2008年稽古中のジャンプでじん帯を損傷する大けがをし、壮絶なリハビリに耐え、2010年のバンクーバーで見事にカンバックした。ショートを自己ベストの高得点をたたき出し、一位とのポイント差が0.6とせまり、一発逆転の可能性も見えてきた。

ショートを見事な成績で乗り越えた高橋。その後は、どうだったのだろうか?
中村が質問すると、高橋は、以外とあっけらかんとして、友達とお茶したと話す。リラックスしていたようだ。

2010年2月18日フリーの演技で高橋は、果敢に4回転ジャンプに挑戦した。それを見た中村は、男としてかっこいいと感じた。結果は失敗に終わった。はたしてその時の心境はどうだったのだろうか?

高橋は、4回転を滑るために練習してきたし、最初から滑ると決めていた。しかし、失敗した時はやばいと正直思った。今までで、一番悪いジャンプだった。でも、引きずってもしかたがないと、気持ちを切り替え結果を残した。

高橋がじん帯損傷の大けがをして、スケート人生最大の危機を手術をし、過酷なリハビリに耐え、命がけでバンクーバー五輪に臨んだ。中村も、06年にじん帯損傷の大けがをし、壮絶なリハビリをし乗り越えてきた。

リハビリ中に逃げ出した高橋、その点について中村が質問する。
どうして、どこにいってたの?

兎に角、スケートの練習以上にきつかった。朝9時から夜7時までリハビリを続ける。練習に行くのに寝てしまって、起きたくなくなり、梅田にでた。やけに遠出をしたかった。あてもなく、新幹線に乗り、東京へいった。大阪にいたくなかった、とその時の気持ちを話す。

怪我をしたことでかえってよくなったと、話す高橋。それまで、スケートの調子が上がらず悩んでいた。怪我したことがタイミングとしてよかった。コーチをはなれ、言われることを全部やろうとしてかえって空回りしていたから。何がしたいかが、怪我をして出来ないことがわかり、したいことが見えてきた。

やりたくない仕事とどう向いあうのか?

やりたくないものと、やりたいものとある。どうしてこんなことしているだろうと、自問自答した経験をもつ中村。同じようなことを経験している藤原。いやなことでも、やるしかない、そう答える中村。

中村に相談したら、そんな時は飲むと答えたという藤原。藤原は、どうして気持ちをコントロールしていたのだろうか?

一ヶ月公演の芝居の時、藤原は自分の気持ちをぶつけるために家に帰り、風呂の中で思いっきり「ぶっ殺してやる」と叫ぶ。髪の毛がぬけたこともあったという。うまくいかない、芝居が。自分の引き出しが狭いと葛藤する。

役者は、どMだと中村は強く言う。
嫌なこともするもので、そのことで幅が広がる、そう考える高橋。嫌だ、嫌だから好きになっていく。
同世代の人に相談した藤原。自分の仕事に偏りがあると言われた。しかし、一年に1本か2本、やってしまったと思う作品があるが、それがいい経験となり、次に繋がると考えている。

それを受け入れる中村。嫌なことは、やるべきと高橋。忍耐力とか周りの人の大切さがわかる。

メダリストとなった日、高橋は親に電話をしたが、電話に出なかった。返信もなく。日本に帰ってきて初めて話した。親は、一生味方、そう強く感じた高橋。

中村は、親について今どういう思いでみているのだろうか?
大人になり少しは芝居がわかりだして、余計に父の存在の大きさ、自分との埋められない差を感じる。自分でやってみてわかる父の偉大さ。仕事のことで親子喧嘩もするし、それでも、幸せだと思える。

藤原が高橋に直接質問すれば済むことを、中村に聞くシーンがあり、自分で聞けばといわれ改めて高橋に選手村の食事のことを聞いた。年下ではあるが、自分と違う世界にいて堂々と闘っている姿に尊敬と憧れをもち、それが照れくささとなってでてるのが、人間的に藤原を好きになれるところ。

中村は、藤原と同い年だが、結婚もし、少し大人の空気感をもつ。歌舞伎という伝統の世界を子供の頃から生きてきた一人の男としての自立心がある。

高橋は、二人より4才年下だが、フィギュアスケートの世界で第一人者の一人として世界で戦ってきた男としてのオーラがある。しかし、そんな気負いがなく、自然体で二人と楽しく話していていて好感がもてる。

厳しい世界を生き抜いてきた3人、互いに認め合い、等身大の付き合いをする。
遠慮はないが、相手にたいする配慮は忘れない、いい関係がみられる。

今日の3人のお話は、ここまで。来週は、お酒が進み、話しが面白くなりそうです。



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