準備するまで待ってください

午前9時半、冬空の寒さの下お馴染みの女性達が、
待ち遠しい人を待つかのように立っている。

待っているのは、愛しい人ではなく、
「新鮮野菜」の到着を待っている。

もうすっかり地元の人に定着した「須磨寺朝市」。
一月はお休みしたので、今年初市となる。

10時前に野菜を積んだトラックがつく。
お大師広場に設置した野菜の販売台の上には、
まだ何ものっていないのに、早くも女性群が押し寄せる。

「準備するまで待ってください」というが、
誰も私のいうことを聞いていない。

皆さんの頭の中は、野菜に占領さられている。
用意した机の上に野菜を載せると、もう歯止めがきかない。

あちこちから「野菜入れの籠ちょうだい」「これいくら?」と、
大きな声をだしながらたくましい腕が伸びてくる。

一心不乱とはそういう状態なのだろうか、
野菜以外に目がいっていない。

この時ばかりは、普段たぶん優しいと思われる女性たちが、
人格の変化をもろにみせ、格闘家に変身する。

バトルロイヤルである。
いち早く思う野菜をゲットする。
獲物をねらう草原の動物のような鋭い目で野菜をよりわける。

そんな光景が今年も繰り広げられた。

疾風怒濤とはまさしくこんなものかと思う。
ものの一時間もしないうちに、
大波がさーっとひくように女性群が散らばって帰る。

闘いすんで静けさがもどる。
元気な女性のみなさん、今年も一年間「須磨寺朝市」をよろしくお願いします。
尚、3月の朝市は都合により開催されませんのでご了承ください。


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ブレイクキング タイム ポエム
思想家内田鑑三(1861~1930)の詩、発表は、明治29(1896)。

「寒中の木の芽」

春の枝に花あり、
 夏の枝に葉あり、
秋の枝に果あり、
 冬の枝に慰めあり。

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