東京物語

一人のお客様が弊店に来られ、
お茶をお買い上げいただいた。
「今朝の未明に子供がうまれたんです」と、
喜色満面とはこのような顔なんだと感じた。

お孫さんは、男の子。
名前もK君と既にきまっていると、
元気一杯にその女性が話してくれた。

その方は、文学に興味をお持ちのようで、
弊店においてある、和風フォークに書かれた、
「須磨」に関する歌にひかれ、それもお買い上げいただいた。

歌に興味を持たれているので、
「須磨かるたのすすめ」という、
小冊子を差し上げた。

大変喜んでいただいた。

そして、今日子供が生まれたので、
新しい急須でお茶をいただきたいと、
急須をお求めになった。

うれしくてたまらないその方の笑顔が、
すっかり私たち夫婦にも伝播。

そのお客様の笑顔ぺースに、
すっかりと乗っていました。

お客様は須磨の方ではなく、
娘さんが出産されるので、
1週間ほど前から須磨に来られた。

すっかり須磨を気にいられて、
特に須磨寺というお寺によく来るといわれていた。

その方は、尾道の人です。
須磨寺は、尾道とよく似ているから好きなんだと、
なんとも嬉しい言葉をいただいた。

「尾道といえば、茂木健一郎さんが小津安二郎監督の、
「東京物語」に出てくる尾道が大好きで、
いい所だと書いているのを読んだことがあります」と、
わたしが、そのお客様に申し上げた。

「そう、そう、その通りです。
いいところなんです。

暮らしやすいし、須磨もそのあたりが似ていて、
大好きになりました」と、答えをいただいた。

「須磨寺のこの商店街もいいところですね」と、
重ねていっていただき、
大変嬉しく、楽しく接客をさせていただいた。

お帰りになるまで、
笑顔がたえることなく、
「本当にありがとうございました」と、
言葉を残して帰って行かれた。

商売人にとって、お客様から、
「ありがとう」の言葉を頂けるのは、
至福の時である。

笑顔って、本当にいいものですね!


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