青い、青い、一本のきゅうり

昨日のこと、
「はい、これ」と、
その声の主は、
毎日のように顔をあわす、
Mさんであった。

カウンターの上に、
白い半透明の袋が置かれた。

「今日取ったばっかりの、
キュウリや」
「一番目は、お寺に御供えして、
次にここへ持ってきた」。

一見ぶっきらぼうのようで、
よく話をするようになると、
実に優しいひとだとわかる。

間違ってもお世辞なんかいわない、
どちらかというと、
口べたのほうかな。

去年も、Mさんが家庭菜園で、
自分で育てたキュウリをもらった。
あれから、もう一年たったんだ。

それにしても、
お寺の次にもらえるなんて、
嬉しいことです。

見てないようで、私のことやら、
店のことを気にしてくれている。

さりげなさが、大人である。

どこかで、誰かが見てくれている。
何だか気持ちがホットした。

何気ない会話が、
コミュニケーションの原点。

青い、青い、一本のきゅうり、
ありがとう、Mさん 。

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