理論天文学者 小久保英一郎

果てしない宇宙へのあくなき探求、
望遠鏡の代わりに、
スーパーコンピューターを駆使、
惑星の研究にあたる、若い科学者が熱く語る。

情熱大陸に登場した、
理論天文学者 小久保英一郎(39)は、
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、
主な研究分野は惑星系形成論。

理論天文学で、今世界的に注目を集め、
科学者達に大きな影響を与えている。

小久保のやっている天文学は、
我々が一般的に知っている望遠鏡の世界ではなく、
スーパーコンピューターを使い、
独自でプログラムを開発し、シュミレーションによって、
惑星の研究をしている。

小久保のスパコンは、
世界最速といわれる、グレープと呼ばれるもの。

小久保が世界をあっといわせたのは、
オリガーモク・グロース(寡占的成長)という理論、
微惑星がどのように、惑星になっていくかを理論づけたもの。

小久保は、現在東京・三鷹の「国立天文台」で、
毎日の研究に勤しんでいる。

もとから、天文学をめざしていたのではない。
小久保は、大学の海洋部に所属していたが、
ふとしたきっかけで、スーパーコンピューターに、
魅せられ進むべき方向を変えた。

小久保はいつも知的探求の旅をしているという。

太陽系の形成過程も、
46億年前、ガスと塵のあつまりだったものが、
徐々に惑星になっていったという。

地球も、微惑星の状態から、10分の1のところで、
一時その大きさがとまり、
数十万年かけて大きな衝突をくりかえし、
大きくなり現在に至るという。

宇宙で繰り返されるドラマを計算で解きあかそうと、
小久保は日夜スパコンに対峙している。

中でも、興味深かったのは、月がいかに地球との関わりが、
強く、深いかにあった。

地球の地軸をぶれないように、
力をあたえているのが月なんだそうだ。
それによって、季節の変化も生まれているという。

地球の自転の速度も、月の力で遅くしている。
以前は早かったそうだ。

そして、よく知られている人の生命にも、
月の満ち引きが関係しているといわれたりする。

スパコン相手に計算の毎日、
無機質な生活から、
時には天文台に出かけ、
望遠鏡を見て、一般の人の宇宙に対する感覚を感じるという。
それが、小久保のやる気に繋がっているのだ。

小久保がごく普通の感覚を大切にしている点は、
素直に尊敬に値する。

もう一つ、小久保は別のフィールドを持っている。
「ダイビング」、師と仰ぐ大先輩と一緒にもぐる。

須賀次郎というカメラマンと一緒に。
須賀はいう、「プロフェッショナルとは、それがなきゃ生きていけない」、
これは、お笑いの中で松本人志のことを茂木健一郎さんが、
同じように評していたのを、思い出した。

小久保の基本的な考えは、
奇跡は必要じゃない、
自分達がすんでいるだから、
生物が他の惑星に住んでいてもおかしくないという、
スタンスをとっている。

小久保にとって、宇宙は常に頭の中にある。
又、新たな地響きを起こすような理論の発見を、
求めて日々研究に没頭する。

小久保は決して自分を見失う事なく、
少年の心を持ち続け、
また、世界の科学者をあっと言わせるかもしれない。

小久保はいう、
こんな研究をしても特に、
生活の役にたつ分けでもないが、
好きだから勉強しているという。

スチュディオスな世界をしっかりと持っている。

自然科学は、あまり素直に、
人々に受け入れているとはいえないと、
私は思う。

自然科学に少しでも、関心が向けばいいですね。
経済一辺倒では、生きていけない、
感動するものがない。

久しぶりに、興奮を覚える時間を過ごせた。










この記事へのコメント

真 心
2008年01月21日 17:16
茂木さんのブログより、たびたび拝見しております。
情熱大陸の小久保氏のものは、非常に面白かったですね。
なかなか専門でないと分からりにくいものでも惹きつけてしまう。
こういったものが、本当のプロであり、人の魅力なのでしょうね。
語られた話、月と地球の関係も興味深かったです。

この記事へのトラックバック

  • 理論天文学者 小久保英一郎

    Excerpt: 昨日の情熱大陸は、理論天文学者・小久保英一郎 さんだった。 現在、国立天文台に席を置く研究者で、世界的な天文学者のエースとして活躍されている。 理論天文学とは、望遠鏡を使った観測をメインにする.. Weblog: この地球を受け継ぐ者へ † Life log racked: 2008-01-21 17:13