私の失敗 藤原正彦 パートⅡ

産経新聞に水、木、金、土の4回連続で掲載され、
藤原正彦さんの後半部分、
藤原夫妻のお話や、
父親である新田次郎さんへの思いに、
触れた話が興味深い。

藤原夫妻、何やら互いを牽制しております。
藤原さんは、奥さんを伴侶として選んだのを失敗といい、
奥さんはその言葉をそっくり返すという。

別に仲が悪いわけではなく、
半分照れもあってのことでしょうが。

こんな憎まれ口をいっている藤原さんですが、
どうやら藤原さんの一目惚れだったそうです。

奥さんの方はというと、
変な人というのが、
藤原さんの第一印象だった。

二人のパワーバランスが愉快である。

藤原さんに対し、奥さんは信じられないと思えることがった。

藤原夫妻の初めての子供は、男の子。

そこで、藤原さん二番目は女の子をと、
願ったが叶わなかった。

あまりにも女児誕生を切望していた藤原さんは、
分娩室で男児出産を聞き、
愕然として、貧血を起こし倒れたそうです。

藤原さんは、奥さんの横のベットで、
横たわるはめになったという。

笑ってはいけませんが、
思わず、口元がほころんでしまった。
(奥様には申しわけないが)

何事にも、思いが強い人なんでしょうね。

すばらしい文章を書かれる、
藤原さんですが、
国語は苦手だったそうです。

特に、作者はどう思っていたかという問いに、
反発心を燃やしていた。

ここが藤原さんらしい。

僕には僕の感性があると主張した、
それを聞いた、
父新田次郎は息子の意見を尊重してくれ、
ほめて育てたくれたことに、
藤原さんは感謝している。

何でも型にはめずに、
子供の個性を大事にする、
新田次郎さんの考えが現れている。

藤原さんは、
「お父さんとよく似てる」、
そういわれるのが嫌で、
父を敬遠していたそうだ。

新田次郎さんは山好きで、
よく藤原さんも連れて行かれたそうです。

いやいや父新田次郎についていっていた、
藤原少年も、父親の死後、
奥さんの勧めで、登山を始めたそうです。

今、藤原さんにはやり遂げなければという、
思いを強く抱いていることがる。

それは、父新田次郎の未完の遺作「弧愁ーサウダーデ」を、
完成させることである。

その気持ちをこう語っています。
「命を削って全身全霊を傾けた小説。
さぞ無念だったろうと。
必ず恨みを晴らしたい」・・記事本文より。

父新田次郎の亡くなった年齢に近づいた、
藤原さんは、風貌も性格も父そっくり、
そういわれるのを、
いまでは勲章となっているそうです。

私もよく、「お父さんによく似てる」、
そういわれ続け、それが嫌だったが、
父がなくなり家業をつぎ、
地域に根ざすようになって、
素直に受けいれることが、
出来るようになってきた。

父の後姿を思い出し、
守られていることを、
私は感謝しています。


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