須磨寺ものがたり

アクセスカウンタ

zoom RSS 誇りを胸に、海に飛び込め 潜水士・渋谷正信

<<   作成日時 : 2012/06/19 11:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

潜水士・渋谷正信の仕事場は、水の中。渋谷は、潜水時間35000時間以上を越える、水中の鉄人だ。NHKプロフェッショナル仕事の流儀が潜水士・渋谷正信に密着し、水中に魂をかけた男の人生に迫った。

潜水士・渋谷正信を語る言葉がある。「渋谷に出来ない仕事はない」と、仕事を依頼する側の人たちから絶大なる信頼を得ている。渋谷は、全国各地を飛び回り、常に10件以上の要請に対応している。潜水キャリアは、35年にのぼる。

神戸港での仕事の依頼を受けた渋谷。今まで、5000個積み以上のコンテナに対応できない港を8000個積みのコンテナも大丈夫なように水深を1m深くすることを、渋谷は求められた。その際、水中バックホウという機材を使う。

何といっても、水中作業は命がけ。作業するチームのチームワークが絶対不可欠である。渋谷は、自らも水中に入り、安全に仕事を仕上げる責任を果たすことを自らに課した。渋谷正信、63歳。年間220回海に潜る。水中での作業は、危険と隣り合わせの命がけの仕事。視界が悪い中での仕事も乗り越えなけらばならない。

渋谷は「見えない世界を見通す」と表現する。限られた情報を元に判断、その正確さは、他の追随を許さない。渋谷は、作業現場のイメージが湧き、作業手順が絵になるという。

渋谷にとってプロスキルが最も試されるのが、溶接技術だという。揺れ動く水中でいかに正確に溶接するかである。その極意を渋谷は、“ワカメになる”といった。水中での流れに身をゆだねながらも、芯をぶらさないバランス感覚が大事だということと、説明した。

渋谷は、仕事の打ち合わせを徹底的にする。全ての社員を集める。事務職の人間もだ。情報を共有することを是としている。誰かの勘違いする可能性はある。だから、渋谷は、臆病なくらい、徹底し、完璧に打ち合わせをする。一つのミスが命とりとなるのをよく分かっているからだ。

渋谷は、休日になると近所の海に散歩に出て、波をぼーっと見る。海を見たいなぁーと思う。今は、温和な渋谷だが、昔は違った。仕事に厳しく、鬼のようであった。

大手メーカーの技術者だった渋谷は、子供の頃から泳ぐのが好きだった。水泳部の先輩にダイビングの楽しさを教えられ、とりこになった。マイホーム資金を取り崩し、潜水会社に就職した。懸命な努力を重ね、仕事への自信をつけた渋谷は、4年後自分の会社をおこした。

とにかく仕事に厳しかった渋谷。社員に手をあげることもあった。一方的に仕事を指示し、完璧を求めるあまり、その厳しさに耐えられない社員が続出した。社員の中に不満が鬱積していた。結果、社員の造反により会社を乗っ取られた。渋谷は、

それ以来、渋谷は自宅にこもりがちになった。仕事をする意欲がわかなくなっていった。自分の心が弱かったのか?と自問自答した。数カ月後、近所の海を潜ってみて、忘れていた感覚を思い出した。”自分が水にはいらないと”。一からやり直す決心をした渋谷は、自分に出来ることは、水に潜ることしかないと強く感じたのだった。

知り合いに仕事をさせてもらっているうちに、渋谷のことを聞きつけた元の社員が何人か戻ってきた。渋谷は、仲間たちと向き合うと決めた。人の弱さを認める。自分の弱さを知ったからだ。

そらから、次々と大仕事を成し遂げた渋谷。「渋谷に出来ない仕事はあきらめる。」と依頼者からいわれるぐらいに信頼を勝ち取った。一からやり直し26年。社員と同じ現場に今も潜っている。

渋谷は、洋上風力発電という一大プロジェクトに挑んでいた。しかし、昨年の3.11東北大震災以降、全ての仕事がストップした。3月12日から渋谷は、被災地の海に潜った。がれき処理を多くこなした。そして、一年後、洋上風力発電の仕事がようやく再開された。

その現場は、海象の悪さはトップレベル。バックホーンの投入が難しい。仕事への不安材料ばかりが先行した。渋谷は、最初から仕事に負けてはだめだと、厳しい仕事の現場に立ち向かった。海中の視界は、わずか30pという過酷な条件。重機を入れるには、危険すぎる環境だ。

天候が不順で仕事が2週間ストップしたままだった。仕事にならない。こんな経験は初めてだったと語った渋谷。いつでも仕事が再開された時に対応できるように、渋谷は社員を集めて、基礎訓練をやり直した。

”今、やれることを やりきる”。”今、やれることをやっておく”。渋谷は、そう考えた。

やがて天候が回復した。海のうねりもとれた。

“突破口は、必ず見つかる”、”絶対に諦めない”。

渋谷は、水中の安全確認をし、渋谷は大丈夫と見たて、現場に重機・バックホーンを下した。そして、次の現場である荒海へと身を投げる。

人は弱いものである。だから、それに打ち勝つために努力をする。自分の弱さを知った人間は、他人に優しくなれる。何ごとも諦めない強い気持ちをもつことです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
誇りを胸に、海に飛び込め 潜水士・渋谷正信 須磨寺ものがたり/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる