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help RSS 精神の復興需要が起きる 養老孟司

<<   作成日時 : 2011/06/28 12:31   >>

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新潮新書から出ている「復興の精神」を読んでいる。養老孟司、茂木健一郎、山内昌之、南直哉、大井玄、橋本治、瀬戸内寂聴、曽野綾子、阿川弘之の各氏が、3・11東日本大震後災の復興についてそれぞれの思いを綴っている。まず、養老孟司さんを読み終え、根源的な捉え方に共感をえました。

なぜ日本人は冷静なのか
日本人が大震災を受けて、冷静であったことは、国内外でよく取り上げられた。

それは、みんなが、こういうことは今に始まったことではない。というのを意識の根っこのところで、知っているからではないでしょうか。・・本文より引用

私たちが神戸の大震災で被災した時も、冷静に対応していたことを思い浮かべます。やはり、養老さんのいう、根っこの部分に意識としてあったというのは、受け入れることが出来ます。

何が問題を引き起こす要因と養老さんは、考えているのか?
矛盾するものは両立しうる。近代人はそれを認めたがらないから様々な問題をおこしているという。

生と死も同じことです。生きていなくては死なない。死んだということは生きていたということ。生と死もどちらかだけで存在はしません。

これを「反対語」というように捉えるのは西洋の論理が陥るまちがいです。だから矛盾と捉えるよりは、意見反対の存在は補完しあていると考えるべきでしょう。右翼がいるから左翼がいる。たがいに補完しあっている。・・本文より引用

原発事故は天災ではない
原発にかんしては、最初から政治問題になってしまったことが問題だと思います。49%が反対で、51%が賛成という構図だと一番、地元にお金は落ちる。民主主義というのはそういう皮肉な構図を持っています。そのことは高橋秀夫さんの「からくり民主主義」を読むとわかります。

本当に安全を考えるのであれば、どこかで政治問題と別のことを議論しなくてはならない。「作る」と決まって、現実にそこにあるのに、ただ反対を唱え続けている人は、その時点で現実から離れてしまっているのです。・・本文より引用

ではどう考えればいい?
必要なのは、多くのエネルギーを生みだす発電所をできるだけたくさん作ることではありません。私たちにどれだけノエネルギーが必要なのかを考えることです。今回の件は、それを考えるきっかけになったと思います。・・中略

結局私たちは常にワーストとベストの中間で選択しなくてはなりません。それは人生でも同じことでしょう。・・本文より引用

養老さんはこんな疑問を投げかけている。
東電関係者は、原発への愛着のようなものをもっていたのだろうか?ひょっとするとそこが抜けていて、機械的な思考に陥ったのではないかという気がすると養老さんは、考えたようです。「原発への愛着」、これは重要な指摘だと考えます。それぞれの仕事、モノ、人への「愛着」も同じでしょう。

今回の原発対応についてこんな指摘があります。
事故直後に、一気に全部やって状況をコントロールするという選択肢もあったはずなのに、それができなかった。このあたりが日本人の弱点です。・・本文より引用

いわゆるリーダーシップの問題でしょうね。俺が全責任を持つからと、泰然自若に指示命令系統を一本化出来なかった点がありますね。

精神的な復興需要
私も多くの日本人も、あの敗戦があったから物を考えるようになった面もあると思います。自分自身を振り返ってみても、大きな影響を受けたのはたしかです。

やはり、いいことよりも悪いこと、苦労などのほうが薬になる。悪いことがあると、人は無理やり学ばされるからです。いいことというのは、その時点かがピークで、そこから学ぶということはあまりありません。・・本文より引用

人生は「答え」
生きていれば、さまざまな悪いことが起こります。しかし、何かあったときには最終的にプラスに考えるようにするしかないのです。

プラスになる、という得をするというふうに思うかもしれません。そういう意味も含んでいないわけではないけれども、この場合、むしろ人生が完成する、より成熟する、より良い答えになるということです。

自分の人生がよりいい作品になる、そう思えばいいのです。・・本文より引用

養老哲学とでもいえる内容で、一つ一つの言葉に深みと重みを感じる。自分の尺度をどうもつべきか、二者択一しかないのか、物ごとを俯瞰してみようと、いいているような気がした。被災地の人たちも、そうでない人たちも一緒に復興について手を携えていくべきです。いろいろと考えさせられました。

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【「復興」ではなく「転換」かもしれない】復興の精神
今の時点で25兆円の損害といった政府の試算もあるようですが、国の借金が1千兆円ということを考えれば、なんとかなるだろうと考えてもいいのではないでしょうか。(15ページより) ...続きを見る
ぱふぅ家のサイバー小物
2012/02/13 16:24

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