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zoom RSS 若きプリンス、生命の謎に挑む 生命科学者・上田泰己

<<   作成日時 : 2010/02/17 10:46   >>

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小学校5年生の時、自分は何だろう?生命はなんだろう?と疑問を持ち、
やがて大人になり、独創的なアイディアで、
生命とは何ぞやに果敢に挑む一人の若き天才科学者がいる。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に、
生命科学者・上田泰己が登場、
生命の謎に立ち向かう姿を追う。

上田が解明しようとして取り組んでいるのは、体内時計、
10年におよぶ研究が大詰めを迎えている。

生命科学者・上田泰己、現在34才、「生命の時間の研究」で世界的に高い評価を受けている。
27才の大学院生の時、一般で言う教授にあたるポスト、
独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)、
システムバイオロジー研究チームチームリーダーとして大抜擢され迎えられた。

神戸市にある理化学研究所で23人の研究員と共に、
20のプロジェクトに取り組んでいる、若きプリンスと称される。
プリンスとは、いずれ王になる人である。

上田の下に集まっているのは、
物理、生命情報科学、コンピューター数値解析のプロなど、
多岐にわたる分野の英知が結集する。

そこで上田が常に行うのは徹底したディスカッション。
発表してからのことも考えあらゆる角度から検討する。
それにかける時間を決して惜しまない。

違う視点から議論をぶつけあうその姿は、
さも「知の異種格闘技」をみているようだ。

違う視点から思いがけない発見があり、それが斬新な発見に繋がり、
つながりが遠ければ遠いほど、新しい発見があるという。
上田には、立ち止っている余裕などない。

上田の研究によって、うつ病、不妊治療、
薬の投与の時間による効能のアップに、
体内時計のありようがかかわっており将来に光を投じている。

人類の永遠の課題、生命とは何か、
その性質、基本的な生きることを考える、
そして何をあきらめるか、生きることの様々なことに上田は挑んでいる。

理由のわからない事にこそ、鉱脈がある、
上田が常にこころに刻んでいることである。
わからない事を考えて、考えて、さらに考えて違う面白さを見つける。

脳の中の眼の奥に視交又上核と呼ばれるところに体内時計があり、
それをつかさどる時計細胞は、体の彩ゆるところにあり、
それらの中心となる指揮者が脳にあるという。

上田の現在あるのに大きく関わった人が、恩師である校長の緒方先生である。
緒方先生は型破りな人で、自ら資金を集め海外の山を制覇していた。
上田に研究者としての道を歩むように指導した。

東大医学部に進学した上田は、みずから企業に自分の研究を売り込んだ。
それは、まさに恩師緒方先生の行動力、突破力を模範としている。

失敗するわけにはいかない、上田はハイペースで論文を量産、
しかし上田は悶々とした日々を送っていた。
そんな時に、恩師から手渡された半世紀前の一冊の本「生命の本質」に、
大胆で自由な発想を見せつけられ、上田のスイッチがはいった。

口で言って、頭でわかって、心でやろうと思った。
科学は、幸せのためにあってほしいと上田は願う。

上田は、10年におよぶ研究の大詰めを迎え、大胆な実験に入る。
上田が着目した一つの時計遺伝子がある。
その時計遺伝子の時間を操るという大胆な試みをする。

遺伝子の強さ=アンプりチュードを考えなくていいのか。
上田は、考えに考え、疑うべきはうたがい、その結果無視してよいと判断した。

実験結果のデーターを読み解き、客観的なデーターをとる。
多くのデーターを読み込み、数値から何をみちびきだすか、
そこに上田が果たすべき道が繋がっている。

上田は、わかっていることより、
分からないことに好奇心をそそられる。
将来を予感させるものがありそうだと思えるから。

上田の一言、「おもしろいね」、
そう思えるものに出会った時、上田は笑顔を見せる。
上田は、これからも「生命とは何か」という人類の永遠の謎にせまる。

研究者としての強いこころ、たぐいまれな研究者魂をもち、
人間を愛し、心を大切にする上田。
失敗は許されないという大きなプレッシャーと闘いながら、
そのための万全のチェックを怠らない。

上田の未来に多くの人の生命がかかっているといっても、過言ではない。
あくなき研究者としての真摯な姿勢、謙虚な人格に感動を覚える。

目にする現実をどう読み解くか、
考えて、考えて、考え抜く上田をみていると、
混迷する今の状況に対峙するときのヒントがあるように思う。

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