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素晴らしい演奏だった。 昨日のNHK教育TVで放送された、 ETV特集「ピアニストの贈り物〜辻井伸行・コンクール20間の記録」を見た。 辻井伸行さんが、 13回ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール国際ピアノコンクールで、優勝し、 日本人初の快挙というのは、既に6月に報じられ周知の事実だが、 そのコンクールの模様に密着した番組である。 全盲のピアニストというハンディを乗り越え、 多くの挑戦者の頂点に立った辻井さん。 ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールは、 20間にわたりアメリカ・テキサスで行われた。 辻井さんは、テキサスのホストファミリーの家に母と共に身を寄せる。 ホストを務めるアメリカ人の主人は、 以前日本で仕事をした経験を持つ。 まず、辻井さん親子を日本茶でもてなした。 ホストファミリーのご夫婦の愛情あふれるもてなしが、 ごく自然な形で行われ、音楽を愛する仲間という感じである。 ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールが、 20間にも及ぶ長期戦だとは、 全くしらなかった私にとって、想像を絶する戦いの様子であった。 予備審査を通過した各国のピアニストの中から、 本選に残ったのが29名。 コンクール参加者は、 体力、感性の研ぎ澄まし、ストレスとの戦い、 それらを乗り越えて予選、セミファイナル、ファイナルへと進む。 辻井さんも、まず予選で残ることを第一に順調に滑り出し、 セミファイナルを突破し、ファイナリストの6人に選ばれた。 コンクールで辻井さんが演奏を終えると、 聴衆のみなさんはスタンディングオべーションで応えるという、 素晴らしい手ごたえを表した。 どうしてピアノの楽曲を覚えるのかという質問に、 辻井さんは、最初は点字の楽譜を頼りにしていたが、 楽譜作りが追い付かず、テープに録音された物を聞いて覚えた。 コンクールの中でも、協奏曲の場合、 指揮者とどう息を合わせるかだが、 指揮者が合図を送ろうかというと、 辻井さんは指揮者の息遣いでわかるという。 その通り、見事に指揮者との連携もうまくいった。 目に見えないものを、心で感じとっている。 そう表現するもの以上の何かが存在する。 13回ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール国際ピアノコンクールで、優勝者は、二人。 まず中国のピアニストが呼ばれ、 最後に辻井さんの名前がコールされた。 その時の会場は、勿論割れんばかりの拍手と、 スタンディングオべーションという、 最大級の賛辞が辻井さんに贈られた。 コンクール参加者は勿論選りすぐりの人たちだが、 会場を埋め尽くした人たちもこよなく音楽を愛する耳の肥えた人たち。 辻井さんの演奏を奇跡と評する人がいた。 全盲ということが話題になるが、 そんなことを微塵にも感じさせない圧倒的な辻井さんのテクニック。 20間に及ぶ辻井さんの戦いは、 優勝という最高の形で締めくくられた。 辻井さんをはじめコンクールに参加したピアニストたちは、 アーティストであるのは勿論のこと、 アスリートでもあると感じた。 辻井さんはピアノの練習は一切苦にならないという。 本当にピアノを愛する人なのである。 今後3年間世界各地でのコンサートが予定されている。 辻井さんは、まだ20歳、 無限の可能性を秘めている。 不断の練習と音楽に向かう真摯な態度は、 誰もが感動を覚える。 さらなる飛躍を願って見守っていこう。 素晴らしい感動をもらい、 いい番組を見せてもらった。 |
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