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10月のパリ、ロンシャン競馬場に一人のジョッキーがいる。 天才騎手とよばれ、幾多の歴史を塗り替えてきた男が、 果敢に海外へと、自身の活動の場を求める。 その男、騎手・武 豊が、 NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」に、 出演し、穏やかな笑顔の影に、 並々ならぬ闘志をみせ熱く語る。 常に泰然自若、自分というものをしっかりと持ち、 周りの自分への評価をあまり気にしていない。 自分は、その時出来る限りの最高のパフォーマンスを、 心がけた結果なので、それは真摯に受け止めている。 騎手・武 豊は、17才でデビュー後間もなく、 頂点へ、海外にその活躍の場をもとめるが、 あの騎乗では、勝てないと酷評される。 それでも挑戦をやめようとしない、武。 「もっといい、騎手になる」という、 思いを常に、高みを目指している。 そんなとき、武は馬の邪魔をしない、 馬は何もわからない、 一番いい状態に馬を導いてやるのが、 いい騎手の条件だと考えている。 だから、出来るだけ馬に負担をかけないように、 自分の精神的な不安を与えないように、 武は常に心がける。 小さなことをきっちりやる、 背筋をのばし、あぶみに足をのせる。 走るのは馬、主役は馬である。 海外に行く時も武は、 常に自分の体重のコントロールに気をつけている。 今も、体重は51キロを維持している。 残念ながらパリの成績は、7着。 超一流といわれる騎手でも、勝率は2割ほど。 殆どのレースに負けている。 その圧倒的に多い負けを無駄にしない、 それが武が、人より勝てる要因なのだ。 自分の終わったレース後の分析を行い、 必ず次に繋げられるに努力を怠らない。 そんな武だから、中央競馬界で、 只一人3000勝を超えている。 その何倍の負けを克服したから。 初対面の馬の目をみて、馬の性格を見る。 武の哲学、馬の邪魔をしない、 「馬の意志で動く」。 それが、ぴったりとはまったときは、 馬に乗っている感覚を忘れている。 地面を踏んでいるようだと、武は話す。 武は、25才の時から自費で海外のレースに挑戦してきた。 「凱旋門賞」、結果6着、地元メディアに酷評される。 それでも、高みを求める武は、 あえて厳しい海外に挑戦をする。 35才で当時最強馬といわれたディープインパクトを駆って、 凱旋門賞に挑戦、高まる期待を背に武は果敢に攻めた。 結果は、一着にはなれなかった。 レース後、足りない面があったと武は考える。 いろんな事を思った。 それからも凱旋門賞に挑戦しつづけ、 今回は、「メイショウサムソン」に騎乗。 挑戦者として、パリに入った。 4回目のチャレンジ 「いつも通りにやる」と、 武は静かな闘志を燃やす。 結果は、10着今年の武の凱旋門の挑戦は終わった。 残念に感じてはいるが、決して諦めてはいない。 いつか超えられる。 挑戦し続けていないといけない。 いつかは勝つというのが、武のエネルギーとなっている。 武は、先日のレースで落馬し腕を骨折、 年内復帰を目指している。 いつも自分を冷静に保ち、 結果は結果として受け入れ、 諦めない気持ちを切らさず、 高みを目指す武。 一日も早い、レースへの復帰を願う。 |
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