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須磨の海岸線を走る車窓から、 海を眺めると、 師走にしては穏やかな日差しが、 水面に映り、ゆらぎの世界を魅せていた。 目の前に広がる海を、 ぼんやりと見ているだけで心が癒される。 海側の席に座った人が、 顔に差す光がまぶしく、 光よけのシェードを下ろす。 電車の中は、絶好の居眠りモード。 前に座った女性が、携帯だけはなにがあっても離すまいと、 ギュッと握りしめて、コックリ、コックリ。 「ひねもすのたりのたりかな」、 そんな感じの時間の流れ。 微睡みの時を過ごすには、 絶好の日和であった。 私は、直ぐに降りなければならなかったので残念です。 無意識の世界は、人間を解放する。 目が覚めた時、自分は今までどんな格好だったろうと、 思い出すと恥ずかしくなるときもある。 ハッと、気が付く瞬間、 ちょっとタイムラグがあり、我にかえる。 電車の中で時折、体感する。 何の文脈もない人間どおしが乗り合わせる電車。 人の表情を見ているだけでも、 結構面白いものである。 海の穏やかなゆらぎは、 クオリアの世界。 わずか10分ほどの間だが、 普段味わえない時間を過ごした。 |
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