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一昨日22日(土曜日)に源氏物語・千年紀にちなんだ、 兵庫県無形文化財「須磨琴」の会を、 聴きに行ってきました。 会場となった大本山須磨寺・青葉殿(しょうようでん)には、 400名近い方が詰めかけ、 熱心に須磨琴の演奏に聴き入っていた。 まず、最初に須磨寺貫主・小池弘三様まじめ、 2人の僧侶による、声明(しょうみょう)と呼ばれる、 歌い上げるようなお経を唱えたのを聴き、 異次元の世界に引き込まれた。 声明(しょうみょう)とは日本の伝統音楽の一つ。 仏典に節をつけたもので儀礼に用いられる宗教音楽である。 ・・ウイッキペディアより その声明とコラボして、 12人の女性による須磨琴の演奏が行われた。 一本の弦が演奏者と一体となり、 低音域の弦によりリズムをとり、 中高音で音色を表現する簡素な音の世界に魅了される。 詞 松尾芭蕉、与謝蕪村 曲 前田和男 「須磨の秋」 須磨寺や ふかぬ笛きく 木下闇 笛の音に 波もよりくる 須磨の秋 続いて在原行平の詞、曲は不詳 「須磨」 わくらばに 問う人あらば 須磨の浦に もしほたれつつ わぶとこたへよ と、小池美代子さん(総師範)たちによる、 光源氏のモデルといわれる行平の心情を、 表現した琴の演奏があり、 源氏物語「須磨の巻」の抜粋が朗読され、 解説が行われた。 こんな歌を行平は詠ったと言われている。 見る程ぞ しばし慰む めぐりあはむ 月の都は はるかなれども 今、須磨の地にいるが、 こころは、いつも都を思いやっていた、 行平の気持ちがよくあらわされている。 須磨は月の名所として、多くの歌の題として、 幾多の歌人によって詠まれている。 その後も須磨琴の演奏があり、 圧巻だったのが、横笛の演奏であった。 静まりかえった会場に横笛の高い響きが、 その場の空気を一変し、 気分を高揚させる音色にしばし聴き入った。 会場の入口付近から歩きながら、 舞台前の特設の檀上まで笛を吹き、 檀上にあがり、今度は少し長めの笛に持ちかえ吹きつづけた。 それまでの高音域の音色にかわり、 穏やかな中低音の音の世界が繰り広げられた。 固唾を呑んで聴くとは、このような状態なんだと実感させられた。 最後は、「明石の曲」・・曲・眞鍋 豊平 が、演奏され無事お開きとなった。 普段、経験することのない異空間を、 味わい会場を後にする人々の顔が、 穏やかな表情に包まれていたのが印象的であった。 昨日、小池美代子氏より私あてにお礼の電話をいただき、 恐縮しております。 大勢の地元の人が、須磨琴を聴きにいかれたことを、 大変、小池さんは喜んでおられた。 むしろ、感謝すべきはこちらのほうである。 殺伐とした空気感の日常から、 心癒す幽玄の世界に誘ってもらたんだから。 それにしても、一つの会を催すのは大変御苦労があったろうと、 推察しております。 伝統文化を伝承するのは、並大抵のことではない。 この度の会に携わった人たちに、お疲れ様と申し上げたい。 |
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