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「新潮」2008年12月号に、 茂木健一郎さんと白洲信哉さんの対談、 「批評の肉体性を聴く」が掲載され、 特別付録として小林秀雄の「響き」という、講演CDが付いている。 早速、私は購入し読むことにした。 白洲信哉さんによると、 おじいさんにあたる小林秀雄さんと茂木さんが、 「熱い人」つながりだと評している。 茂木さんは学者であって、学者らしくない、 小林は文士なんだけど、結構めちゃくちゃ、 その点がふたりとも人間的な秀才だと思うと、 白洲さんが書かれている。 白洲さんの意見に、私も全く同感。 以前、小林さんの講演CDを購入し聴いてみて、 文字によって伝わる感覚とは違い、 その人そのものをもっとダイレクトに感じた。 その点は、茂木さんに関しても同様の感想を持つ。 だから、勿論茂木さんの本は読むが、 最近では音声ファイルを聴くのも楽しみである。 小林さんは、結構照れ屋だそうで、 素面では人前で話が出来ないタイプと、 白洲さんが明かす。 白洲さんならではの、おじいさん「小林秀雄」にも、 触れているので、身近にいる人ならでの捉え方が、 興味深く読める。 音楽と同じように、声にも心地よい音というかリズムがある、 そう白洲さんがいうように、 TVでいろんなキャスターが登場するが、 心地よく感じるひとには、心地よい音というかリズムがある。 ナレーションでいうと「江守徹」のような。 NHKの三宅アナウンサーも聴き手を心地よくしてくれる。 小林さんの講演のまず素晴らしいところは、 やっぱり音楽として非常に魅力的なんです。 やっぱり、人間の発話というのは音楽だってことなんだな。 ・・本文より茂木健一郎 人間の発話というのは音楽なんだと、 茂木さんが「すべては音楽から生まれる」でも触れているが、 小林のCDを聴くようになってなるほどと納得した。 白洲さんのいう、 「音だからね、とにかく人類の最初は、言葉じゃない。 人間も動物なんです」が、印象深く残る。 小林さんは、ある経験をした場合、 それが正しいか間違っているかを論じるのは全く意味がないと言っている。 ・・本文より茂木健一郎 小林は、常にある一面だけを捉えて、 結論付けるのはどうかと、 疑問符を常になげかけているように思う。 茂木さんも、決して短絡的なものの見方をしないし、 判断もしない、そんなところが信頼できる。 特典の小林秀雄の講演CD「響き」を少し再生してみる。 久し振りの小林さんの声に、 秋の夜長、じっくりと聴くことにする。 ![]() 新潮社 |
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