須磨寺ものがたり

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<<   作成日時 : 2008/07/02 11:07   >>

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久し振りに、茂木健一郎さんの「すべては音楽からはじまる」を、
手にし読み返してみると、
江村哲二さんのことが語られており、
「すべては音楽からはじまる」の中で、
茂木さんは、江村さんからある音楽に対する意識に、
影響を受けたという。

それは、「音楽鑑賞は非常にクリエイティブな仕事」という、
江村さんの考え方、
「聴く」ということの意味。

茂木さんは、こう考えている。
私にとって「耳をすます」ことと、
新しいことを「発想する」ことは、
同義語である。

つまり外界からの音を聴きながら、
同時に、自分の内面に耳をすませ、
なにがしかの意見や考えを発しているのだ。・・本文より

江村さんは、茂木さんとの対談後、
2007年6月に残念ながら亡くなられたのです。

以前にも書きましたが、
音楽を考える」という、
著書の中で、「音楽鑑賞は非常にクリエイティブな仕事」、
という江村さんの言葉が、
私の印象に強烈に残っている。

「音楽では、聴くということがとても大切な行為です。
聴衆という立場であっても、
音楽と対峙するという意味では、
作曲家や演奏家と一緒であって、
自分の音楽を探そう、創ろうとしているのです。

だから聴くということ、音楽鑑賞ということは、
非常にクリエイティブな仕事です。・・「音楽を考える」より(江村)

茂木さんの一文が目にとまる。
外界の音に耳をすますことは、
創造的に生きる上での大いなる糧である。

すべては、自分の内側の世界の実践であり、開拓だ。

いかに、どれだけ、耳をすませられるか。
人生はその勝負にかかっている、
といってもかまわないだろう。・・「すべては音楽から始まる」より(茂木)

「耳順」の歳になった私にとって、
「耳をすます」という言葉の意味が、
重く、大きく感じられる。

いままでどれだけ、
「耳をすます」ことを、
してきただろうか?

最近になってようやく、
耳をすませられるようになったかな。

自分を取りまく環境が変わり、
自然とそうならざるをえないと、
感じるようになってきたから。


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