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小学生4年の時から、 同じく将棋の世界に足を踏み入れ、 それ以来、現在プロとなってもライバルとして、 互いに第一線で活躍する、 二人の棋士の壮絶な闘いが繰り広げられた。 昨日のNHKプロフェッショナル 名人戦 森内俊之VS羽生善治を見て、 諦めない二人、 最大限の努力の積み重ねが結果として出る世界。 その結果がどうであろうと、 二人は、引き受けなければならない。 相手の心理をどう混乱させるか、 判断を迷わせることが、 勝敗を左右する大きな要因となる。 森内俊之VS羽生善治は、 プロの世界に入ってからは、 27才で羽生が7冠を達成するなど、 天才の名をおしいままにする活躍だった。 陰の部分にいた森内は、 羽生に対するコンプレックスだけで、 終わりたくないという気持ちで研鑽に励んだ。 共に30代に入り、 遅咲きといわれた森内が形勢を逆転。 将棋の定石理論に捉われない、 その時に浮かんだ手を信じ、 自分に素直になることで、 森内は新境地を開拓した。 一方、羽生は30代に入り、 将棋の勝敗へのこだわりが薄れ、 投了が早まってきたとも言われていた。 瞬時の反応、 天才の羽生といえども、 衰えを感じていた。 そん時、たまたま見かけた還暦も目の前にした、 先輩棋士の幾つになっても、 自分の将棋を究めようとする真摯な態度に、 羽生は今の自分にかけてるものに気づいたのである。 森内、羽生ともに紆余曲折あり、 いくつものターニングポイントを経験し、 新たな自分を、見失っていたものを、 再発見し、気持を切り変え前進してきた。 一年間をかけ、150人のプロ棋士の中から、 挑戦者の資格をかけ闘う。 今年の名人戦に名乗りを上げたのは、 森内の最大のライバル羽生であった。 羽生はいう、 来年挑戦者になれるかどうか、 わからないから、 とにかく一生懸命戦うのみと決意を述べた。 一方、受けて立つ森内も、 自分のやるべき将棋をやるだけと、 とくに気負ったようすも見せない。 平成の名勝負となった。 羽生3勝2敗で、 第6局天童での対局で、 森内は常識破りの一手で、 羽生の動揺を誘った。 一進一退を繰り広げ、 羽生は小さく頷き、 勝利を確信したときに見せる、 差す手がかすかに震えた。 89手目最短での、 羽生の勝利。 通算羽生の4勝2敗で、 森内から名人位を奪還し、 「永世名人」となる。 栄光と挫折を重ねてきた二人、 全てをぶつけあった。 無心の森内、 玲瓏の羽生、 今回は羽生に軍配が上がった。 勝った羽生は、 素直に勝利を喜び、 負けた森内は結果を、 真摯に受け止めた。 今後も続くであろう二人の闘い、 互いの存在なくして、 一人でここまではこれなかったという。 昨日の放送を見て改めて、 先日も拙ブログに書いた、 茂木さんの一文を思い起こした。 どんなに人生を見切ってしまったと思っても、 自分には未来がないと思い込んでしまっても、 絶望にうちひしがれ、 あるいは得意の絶頂にあったとしても、 一瞬のうちに、何かとてつもないことが起こり、 それまでとは全く違った風景が見えることがあります。 その点にこそ、 人生の最大の希望があり、 幸福があり、 また時には底知れぬ恐ろしさがあるのです・・茂木健一郎「ひらめき脳」より 諦めてはいけない、 簡単に結論を出してしまわず、 今一度見つめなおす気持ちを、 忘れずにその都度の局面に対峙しよう。 |
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