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「希望」がキーワード、 諦めない、 向かい合う、 患者一人一人の人生を大切にと、 日夜がん患者と向き合う一人の女性看護師。 NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」に、 がん専門看護師・田村恵子が登場し、 献身的な患者の人生への対応をしめす。 がん専門看護師・田村恵子が勤務するのは、 大阪市東淀川区にある淀川キリスト教病院、 その7階ホスピス病棟である。 20人をこえる看護婦をたばねる責任者、 ホスピス歴20年目のベテラン。 田村が患者と向き合うとき、 最も大事にするのは、心の痛みを癒すこと、 迫りくる死の恐怖という。 苦しみの中にあるがん患者と、 正面からむきあう、 田村の基本的なスタンス。 田村は、患者みずからが自分の中に前向きな気持ちに、 気づくと信じている。 例え医師からがん治療の効果なしといわれても、 患者自身が挑戦したいとえば、 その気持ちを尊重し、本人が納得のいくように、 手助けをしていく。 「支えるのは、自分らしい人生」だから。 結果的に治療の効果がなくとも、 患者自身がやりきったという気持ちをもつこと、 しょうがないとふんぎりがつく。 そして患者の命の火が消えると、 田村はひとりで泣く。 しかし田村はいう、 気持ちがなえている暇がない、 そう切り替えつぎなる患者の元へと向かう。 田村は10年前に、 ボランティア活動をしているとき、 ひとりの男性がん患者と出会う。 がん再発の恐怖と闘い、 したいことがないと希望を失いかけていた。 ピアノが好きという患者の言葉を、 実現させ病院で他の患者の前で、 演奏をする。 がん再発、手術も不可能、 本人の希望をつなぐものに挑戦し、 最後にホスピスを選択する。 「幸せだった」と、男性患者はいった。 「希望は、必ず見つかる」、 田村の信条である。 一人の50代の男性患者、 せめて娘の晴れ姿をと、 結婚式に出ることの望を糧にしている。 しかし患者には、既にそこまでの時間はない。 せめて花嫁姿を見せ、 写真をとろうとなった。 その計画を患者に話すことは、 死が迫っていることを告げることになる。 しかしながら、そこでも田村は希望をつなぐため、 計画を話し、本人の了解を得る。 男性のがん患者は、 娘の花嫁姿を脳裏に焼きつけ、 旅立った。 こころ残さず生ききった、 そのことが大事と、 田村は考える。 私自身、両親をがんで亡くし、 兄も姉も同じくがんでこの世をさった。 18年ほど前のこと、 今でも忘れられない、 父に告げた病状。 主治医から年も年だから、 柔らかく話してくださいと。 病院の談話スペースで、 父は私の話を聞いてくれ、 受け入れてくれた。 手術が出来ないと告げずに、 検査だけだったと。 告知は、しなかった。 それでも、父は私に何も聞かなかった。 私への配慮だったのだろう。 それから、約一年ほど父と一緒に、 家業を手伝い、 親子を実感した。 自分なら覚悟が決められるか、 スタジオでもいっていた、 身近にいるひとで、 支えてあげることが大事であると。 大切にしていこう、 自らの人生を、 そして支えてくれる人の人生も。 |
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