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日本の物作りに革命を起こし、 常に50もの工場の再建に関わり、 日本全国を駆け回る一人の男がいる。 NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」、 工場再建請負人のカリスマと、 多大な評価を受ける工場再建のエキスパート、 山田 日登志が、番組に登場した。 山田は、岐阜県に住まいし、 まず平日、家にいることはない。 全国から工場再建の依頼を受け、 家を留守にする。 山田の出発点となったのは30年前、 出向いた先は「ふりかけ」を作っている工場。 そこでの山田の目は、「ムダを取る」という、 厳しい目で工場の現場をみる。 けっして「あらさがし」じゃない、 工夫すれば、効率がよくなるという視点がある。 そこには、厳しいが山田の愛を感じる。 山田は単にリストラによる、 経費削減だけを目的とはしていない。 ラインをふやし、ムダな人員をあらたなラインを設置し、 新製品の開発をし、次なる数字に結びつけようとするもの。 山田の目指すところは、 単に「ムダ」を取ることではない、 どう改善していくかを、やる当事者に考えさせる。 やるのは、自分たち、 自分たちのためにやるんだと、 意識付けすることに力を注ぐ。 山田は、これまで赤字続きの会社を、 いくつも黒字に転換してきた。 それは、マジックではなく、 事実として、山田の指導を真摯に受け止めた、 現場の人間の努力の結晶である。 山田は時には、無理難題と思えるようなことを、 現場に要求する。 常に高みを求める山田にとって、 「やれば出来る、工夫すれば」の気持ちが強い、 だから、「覚悟をもって、つき返す」。 中途半端な妥協は、山田はしない。 厳しい条件を乗り越え、なし得たときの喜びを、 しっかりと記憶させ、成功体験をあらたなステップへと、 導くものとしようと、山田は考える。 と、同時に工場の現場の人間は、 難しいと思われたことをやり遂げられた時、 もっとよく出来るはすずと、「欲」がわく。 もうやらされ仕事ではなくなってくる。 仕事の喜び、対価はお金だけだろうか? 山田はそこに疑問を感じる。 達成感を喜びと感じる、 感動できる人間であれと、 山田は訴える。 工夫が生んだ効率化、 一人でいくつもの工程をやる、 新たなスペースをつくり、 仕事の流れをよくする。 出来るだけ、自分の身近に配置することによって、 秒単位の作業効率があがり、 それが積もり積もって、効果を生む。 それを山田は、山形の機械工場で、実践し、 3年で黒字化を果たした。 工場再建のカリスマ、山田は、 「セル生産方式」とよばれる、 ベルトコンベアーの多くの人を配置せず、 一人、または数人という少数でやりくりをし、 その名をはせることとなった。 山田の原点は、社会人として入った財団法人で、 地域産業の再建に取り組んでいたが、 自分の無力さを痛感することとなる。 32歳の時、トヨタの大野研一を知り、 直訴し弟子入りを許された。 「トヨタのかいぜん」がベースとなっている。 7年間の修行生活を経て、 39歳で独立し、地元の工場をよみがえらせた。 80年代に入り、人件費、40分の一との戦い、 アジアの安い人件費との戦いにやぶれ、 多くの工場が閉鎖に追い込まれた。 山田は、かって指導した工場の従業員に、 もう希望がもてないと聞かされ、憤りを覚える。 山田は、これからの日本のもの作りにとって大事なことは、 仕事が楽しいと感じられる人を育てること、 そう断言する。 3月、山田は大きな仕事に立ち向かう。 飛騨高山にある、老舗の家具メーカー。 足かせとなっているのは、「伝統」。 あらゆる点で、しばりがかかる。 職人のプライド、 伝統を変えることへの不安。 いいものを作らなければ、 いままでこれでやったきたのに、 それらを打ち破れない。 ここで、山田は2年間いろんな提案をしてきたが、 成果をだせていなかった、勝負の3年目。 ここで山田は、大鉈をふるう。 職人技「曲木・まげき」が、ポイント。 その技の精度を落とさず、 いかに効率良くするかを、 現場の人間に考えさせる。 過去を否定された職人たちは、 大きな抵抗感をいだく。 「あえて、鬼になる」 山田のぎりぎりの選択。 職人たちに目覚めるようにしむけていく。 伝統に裏打ちされた職人たちの、 プロの意地をくすぐる。 やってやろうという気を起させた。 「工夫の余地は、無限ある」 智慧は枯渇することはない。 人間追い詰められれば、 思わぬアイディアが生まれるもの、 必死さがそうさせる。 山田が、それを一番実感している。 |
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